妊娠中で、食事が赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に影響しないか、不安なかたも多いでしょう。つらい思いをしないよう、できる対策はしてあげたいものですよね。
本記事では、妊娠中の食事が赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に関係するのかについて紹介します。アトピーの予防につながる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られる、炎症をともなった皮膚の病気です。おもな症状には、湿疹とかゆみがあります。
アトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返すのが大きな特徴です。湿疹には次のような特徴が見られます。
- 赤みがある
- かくと液体が出てくる
- 左右対称にできる
- 皮がむける
乳児期は、耳・頭皮・頬・口のまわりなどに症状が出やすい傾向にあります。
アトピー性皮膚炎では、かくと湿疹が悪化してしまうため、注意しなくてはなりません。眠れないほど強いかゆみが出る人もいます。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎の原因は、皮膚のバリア機能異常・アレルギー炎症・かゆみの3つが関連して発症するとされています。そのため、3つの原因を踏まえた治療が必要です。
皮膚のバリア機能 | 体質・物理的刺激・汗・石鹸・紫外線などで低下する |
アレルギー炎症 | 過剰な免疫反応によって炎症が起きる |
かゆみ | 皮膚をかくと悪循環につながる |
バリア機能が低下すると皮膚が乾燥します。乾燥はかゆみや湿疹につながりますので、気をつけましょう。
アトピー性皮膚炎と乳児湿疹の違い
赤ちゃんの肌トラブルには「乳児湿疹」もあります。アトピー性皮膚炎とも似ているため、見わけるのは難しいでしょう。
乳児湿疹は、生後2か月を過ぎると症状が落ち着きます。アトピー性皮膚炎の症状が見られ始めるのは生後2か月を過ぎてからです。そのため、時期から推測できる場合もあります。
かゆみが強いのはアトピー性皮膚炎です。
ただし、どちらなのか自己判断はできません。適切な対応をするためにも、湿疹が気になる場合は、医師に相談しましょう。
妊娠中の食事は赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に影響しない
かつては、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎予防に、特定の食事を避けるような指導が行われていた時期もありました。しかし、研究の結果、現在では「妊娠中の食事は赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に影響しない」とされています。
アトピー性皮膚炎予防として避けた方がよい食べ物はありません。また、アトピー性皮膚炎の予防につながるような特定の食べ物もないと考えられています。むしろ極端な食事制限をしてしまうと、赤ちゃんの発育を妨げてしまうでしょう。
注意が必要だと考えられていたのは、チョコレートやスナック菓子などです。影響はないものの、チョコレートやスナック菓子はカロリーが高いため、食べすぎはおすすめできません。
妊娠中は栄養のバランスが大切
胎児が健やかに育つためにも、妊娠中は栄養のバランスが大切です。母体や胎児の健康につながる栄養素を含んだ食べ物を、積極的にとるようにしましょう。
妊娠中には次のような栄養素の摂取が推奨されています。
- 葉酸
- 鉄分
- カルシウム
- 食物繊維
- たんぱく質
ただし、偏りがないよう注意することも大切です。
妊娠中は、つわりによってうまく食事がとれないかたも多いでしょう。また、食事だけで必要な栄養素すべてを補うのは大変です。そこで、サプリを活用する方法を検討するのもよいでしょう。サプリを活用する場合は、過剰摂取にならないよう、注意してください。
アトピー性皮膚炎には遺伝的要素がある
御自身にアトピー性皮膚炎があり、遺伝を心配しているかたも多いでしょう。アトピー性皮膚炎自体は遺伝しません。ただし、アトピー性皮膚炎になりやすい体質は遺伝します。
その原因となるのが、アトピー素因です。アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患は、アトピー素因と呼ばれる遺伝子を持つ人のみ発症するといわれています。
発祥するのは次のような病気です。
皮膚 | アトピー性皮膚炎 |
気管支 | 気管支喘息 |
鼻 | アレルギー性鼻炎・季節性鼻炎 |
目 | アレルギー性結膜炎 |
ただし、アトピー素因があっても、すべての人がアトピー性皮膚炎や気管支喘息を発症するわけではありません。
アトピー性皮膚炎になったときの対策
赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になったら、早期に診断を受けて治療を開始しましょう。治療では、薬物治療・スキンケア・悪化因子への対策が必要になります。
悪化因子とは次のようなものです。
- 汗や汚れ
- ダニ・ホコリ・カビ
- ストレス
- 食事
薬を使うだけでなく、スキンケアを行い、悪化因子を除去しましょう。まずはアトピー性皮膚炎の診断を受けるために、病院を受診してください。
赤ちゃんのアトピーを予防する方法
妊娠中で赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が気になるなら、予防方法を把握しておきましょう。代表的な予防方法には次のようなものがあります。
- 体を清潔にする
- 保湿を行う
- 室内を清潔に保つ
- 肌に優しい下着を選ぶ
赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になった場合も、上記の方法が対策として役立てられます。どのようなものか、内容を見ていきましょう。
体を清潔にする
アトピー性皮膚炎を予防するために、毎日体を清潔にしましょう。汗・ホコリ・汚れなどの雑菌がついていると、刺激でかゆみや炎症が起こる可能性があります。入浴またはシャワーで、体の汚れを落としてください。
体を洗うとき、熱いお湯を使うのはNGです。乾燥の原因になってしまいますので、ぬるま湯を使いましょう。
石鹸やボディーソープをよく泡立てたら、優しく洗います。ゴシゴシとこすると刺激になりますので、注意が必要です。赤ちゃんの肌を守るために、なるべく刺激が少ない石鹸やボディーソープを選びましょう。
洗い終わったら、石鹼やボディーソープが残らないよう、よく洗い流してください。
保湿を行う
入浴やシャワーのあとは、肌にうるおいを与えるため、保湿しましょう。保湿剤も、なるべく刺激が少ないものを選ぶことが大切です。保湿剤をつけるときも、強くこすらないよう注意する必要があります。
かゆみが起きやすく、刺激を受けやすいのは次のような場所です。
- 腰
- すね
- 太もも
服が肌と接している場所は、かゆみを感じやすくなっています。入浴後だけでなく、皮膚の乾燥が気になるときにも、保湿を行いましょう。
室内を清潔に保つ
アトピー性皮膚炎を予防するなら、室内を清潔に保つことも大切です。アレルギーの原因となる物質は種類が多く、人によっても違います。代表的な物質が、ダニ・ホコリ・カビ・ペットの毛やフケなどです。
こまめな掃除と換気によって、室内を清潔に保ちましょう。
- 毎日掃除機をかける
- エアコンのフィルターを掃除する
- カーテンを洗う
- 空気の入れ替えを行う
- 枕カバーやシーツをこまめに洗濯する
畳やカーペットより、フローリングがおすすめです。カーペットを使う場合は、丁寧に掃除機をかけましょう。
肌に優しい下着を選ぶ
アトピーを予防するには、肌に優しい下着を選ぶのもおすすめの方法です。肌に下着を与えないよう、ナイロンやポリエステルなどは避けます。触れてみてチクチクするような下着も避けてください。
肌に優しいのは綿の下着です。なるべく肌触りのよい下着を選びましょう。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は妊娠中の食事とは無関係
お母さんにとって、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は心配なものでしょう。妊娠中の食事は、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎には影響しないと考えられています。
ただし、カロリーが高いものばかり食べすぎないよう注意が必要です。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、栄養バランスのよい食事をとってください。
産後はアトピー性皮膚炎にならないような予防が大切です。赤ちゃんの肌や室内を清潔に保ち、アトピー性皮膚炎の予防を行いましょう。
この記事の監修者
女医によるファミリークリニック
院長 大井美恵子
広島大学附属幼稚園/広島大学附属小学校/広島大学附属中学校/広島大学附属高等学校卒業
平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月〜平成23年3月 医療法人あかね会 土谷総合病院勤務
平成23年4月〜 広島市立広島市民病院小児科勤務
平成28年12月 女医によるファミリークリニックを開業
他:広大前皮フ科内科・アーバンビューグランドタワーメディカルコート・重症心身障害児施設 ときわ呉・日本赤十字社等で勤務
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サプリ名 | プレミン葉酸サプリメント 妊活中〜13週向け |
初回価格 | 3,980円 |
定期購入価格 | 3,980円 |
単体価格 | 4,980円 |
葉酸配合量 | 400μg |
飲む量 | 1日4粒 |
返金保証 | 25日間(初回注文のみ) |
定期購入 | 定期購入縛りなし |
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葉酸配合量 | 400µg |
飲む量 | 1日4粒 |
返金保証 | 15日間(初回注文のみ) |
定期購入 | 定期購入縛りなし |
栄養素 | 葉酸 400μg、ヘム鉄 10mgビタミンB1 1.3mg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.3mg、ビタミンB12 2.8μg、ビタミンC 46mg、ビタミンD 7μg、ビタミンE 0.5mg、亜鉛 3mg、カルシウム 200mg、マグネシウム 120mg、パントテン酸 2mg、ナイアシン 1mg、DHA 1Mg |